フードジャーナリスト曽我和弘の三田“食”紀行

フードジャーナリスト曽我和弘氏が福助グループをめぐる 食紀行。スタッフから素材や料理にかけるこだわり、 お客様に対する思いなどを聞きだしながら、 曽我氏の鋭い論評を交え「三田の食」を語っていただきます。

Vol.
24

2020.10.20

パンチの効いた塩ラーメンが売りの一つ。天然素材と自家製麺で勝負する新たなラーメンブランド

「希望軒」「博多ラーメン六寶」「一番軒」など三田でラーメン店を展開する福助グループに、今秋新たなブランドが加わった。店名を「大阪塩系 三田 塩と醤(しおとひしお)」という塩ラーメンを基軸にした新店舗だ。「塩と醤」の店名でわかるように同店の特徴は、塩スープと醤油スープにある。本来、塩ラーメンというと、あっさりしすぎて食べ応えに欠ける印象が否めないが、ここのスープはパンチが効いて満足感のある味。無添加と天然塩にこだわった構成で、スープと塩のブレンドの仕方が絶妙。口に入れた時に塩味が広がり、旨みとして舌に伝わる。7月17日にオープンするや、多くのお客様が来店する人気店となっており、コロナ禍で飲食店が苦戦する中、順調に新業態を展開している。今回は三田・南が丘にお目見得した「塩と醤」の魅力をレポートしてみよう。

Vol.
23

2020.3.26

地元の名素材・三田ポークを厚切りとんかつで_。その好評ぶりが三田市内で話題に。

JR新三田駅近くに「旨い豚 かつ福」なるとんかつ屋が昨年の11月からできている。この店は、ありそうでなかった三田ポーク専門のとんかつ店。三田の名素材なのになぜかそれを専門に食す店がなかったことから福助グループが企画・運営したのだ。三田ポークは、寒暖差の激しい母子(もうし)地区で飼われている豚を指し、肉質が柔らかく脂に甘みがあるのが特徴。「かつ福」では、その肉を用い、注文を聞いてからパン粉をつけて揚げていく。「厚切り具合がいい」との評判もあって11月にオープンするや、すぐにその名前は三田市内で広まった。今回は、そんな評判店の「厚切りロースとんかつ」を味わってみた。雨後の筍のように巷にできているとんかつ屋とは、いかに違うかをこの文章から読み取ってほしい。

Vol.
22

2020.2.12

三田駅前路地に灯りがともる「咲蔵」は、和スタイルの"おもしろ料理"が売り

福助グループにまた一つ、ユニークな店が加わった。JR・神鉄三田駅からすぐの所に位置する「咲蔵」は、店のコンセプトを"おもしろ料理"と謳った店である。素材は、三田ポークや三田和牛、丹波地鶏と三田周辺のものが中心で、その素材感をいかしつつも、料理人のちょっとした工夫が加えられて和スタイルの"おもしろ料理"になっている。1階はカウンターとテーブル席で計20人を収容。2階でも飲食できてと使いやすい。値段帯も手頃なのだろう、サラリーマン層が気軽に飲み食いの店として使っているようだ。今回は12月にオープンした「咲蔵」で私が食べて来た話を載せることにしよう。

Vol.
21

2019.12.3

店名の通り「ぐるねじ黒皮串」が名物。インスタ映えしそうな焼鳥屋が三田駅前にお目見得

JRと神戸電鉄が重なり合うように存在する三田駅。その駅前には福助グループの店舗が沢山ある。7月に駅前にオープンした「鶏かわ屋」は、同グループの新規店舗で従来の焼鳥屋と一線を画した店である。名物は鶏皮をぐるぐるねじりながら縫うような形で串に刺した「ぐるねじ黒皮串」。九州で見られる皮焼の一種だが、それが関西で食せるとは珍しい。その他、低温調理したものや和風白湯スープで味わう「鶏だし茶漬け」、インスタ映え必至の「映え〇丸ごとパインサワー」とユニークなメニューが揃っている。今回は同店の筒井智弘店長に取材しながらその新店の魅力を探ってみた。

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